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「スラムダンク」。
漫画はもう何周したか分からない。
今年の正月に久々に全巻一気読みし、同じシーンで今回も泣きました。毎度同じところで泣きます。
そして気持ちを高めたところで、映画『THE FIRST SLAM DUNK』を鑑賞。
わたしも旦那も観たいのでやむを得ず、「スラムダンク」に興味も知識もない5歳児を連れていくことに。
きっと映画に来る方は、30代以上の原作ファンが多いだろうと予想し、前もって「真剣に観る人が多いからね。お喋りしたり質問をたくさんするのは我慢してね」と念押し。
結果からお伝えすると、全くバスケに興味のない5歳児、124分イケました!ポップコーンがあれば!
これまで息子が観た映画
これまでに息子が観た映画は…
・アンパンマン
・ドラえもん
・ポケットモンスター
・機関車トーマス
・クレヨンしんちゃん
・ボスベイビー
・ドラゴンボール
・ワンピース
早々たるラインナップなので、さて「スラムダンク」の世界観、2時間持つか!!
クレヨンしんちゃんにいたっては、風間君がロボットになっただけで「怖い」と退場しましたので、「スラムダンク」での退場は絶対に避けたい。
トイレ退場も絶対に阻止したい。
そのへんを考慮し、準備万端で臨みます。
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原作の山王戦と、リョータの知られざる過去。そして5歳児の第一声
『THE FIRST SLAM DUNK』は、原作の山王戦を舞台に、PG・宮城リョータの視点で物語が進みます。
ネタバレするので多くは語れないのですが、もう山王戦のくだりなんて、死ぬほど読んだのに「泣いた」。
原作を読んでいるからこそ、「あのセリフはいるだろ」「このシーン欲しかった!」という思いは正直ありました。
リョータ視点のエピソードもまぁまぁ重くて、詰め込み感を感じたのも事実。リョータもなかなかにヘビーな過去を持っていたのね。
あのリョータが、実は自分を押し殺して誰かのために生きているような人生を歩んでいたなんて。予想外でした。
そして、リョータと三井の最初の出会い。
ってか、三井!あの爽やかさんから、よくあそこまでグレたね。
リョータの人生を大きく変える過去の重要シーンで、ポップコーンにむしゃぶりついていた息子が初めて言葉を発します。
「ねぇ、死んだ?」
あぁ、盛大なネタバレで申し訳ないけど、何度も聞いてくる。
「船は沈んだ?」
「友だちも死んだ?」
そんな繊細な質問。ここで長々と答えられないよ。
母:「ねぇ、どうなったんだろうねぇ…」(小声)
延々と続くバスケの試合シーンに心は鷲掴み。5歳児はこう受け止めた
まるで試合を見ているかのように、バスケシーンが続きます。
試合の要所要所で、回想シーンやリョータの過去が織り交ぜられていくストーリー構成。
もう絵と音楽が抜群なのよ。
あまりに直近で原作を読み返してしまっていたので記憶が鮮明すぎて。
展開が分かりすぎるのは失敗だったか?と思ったのですが、内容を知っているからこそ分かる演出も楽しめたので、それはそれで良し。
初見の方でも楽しめると思いますが、やはり原作で一人一人のキャラクターを知り、愛してこそ、映画もより楽しめるような気がしますし、原作を読んだ方がターゲットの映画であることは間違いないと思います。
そして、試合シーンの途中で5歳児からの第二声。
「右と左のチーム、どっちが勝つか教えて」
えっ、何?
右と左って、どっちから見て?
どのシーンの右と左?
お願い、黙ってチョーダイ。
ここは「うん」とだけ返し、息子はまたポップコーンの沼へと堕ちていきました。
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演出がにくすぎる!無音からのパーン!!そして、結果発表~!!!
映画の演出がにくいんです。
ゲーム終了まで残り1分弱からの「無音」。
それにより高まる臨場感、やばいです。
無音って。
映画館のみんなの息をのむ空気感まで伝わってくる。
みんな結果知ってるくせにさぁ。
そして無音のまま、流川から桜木へのパスの名シーン。
原作では、花道は「左手は添えるだけ」とつぶやいているのに、映画では無音のまま、口パクなの。サイレント。
何、この演出。
原作見てない人、桜木が何をつぶやいてるかなんて分からないでしょーが!
10日間の2万本シュートの特訓のことなんて、知るわけないでしょーが!
もう演出がにくすぎて。
そして無音を打ち破るのは、大音量の流川と桜木のハイタッチ!!
その少し前から泣いていましたが、ここでまた泣きました。
そこで息子が話し掛けてきます。
「今から結果発表?」
浜ちゃんじゃないんだから…
涙を引っ込ませてくれてありがとう。
原作になかった沢北の試練。もう泣かさないで…
王者山王のエース、日本一の沢北。
その沢北が神社で祈るシーンがありました。
「高校バスケでやれることはやり切りました。もし足りないなら自分に必要な経験を下さい」と。
沢北のような絶対的エースでも、まだまだ謙虚で貪欲ね。ぐらいに思いながら観ていたシーンだったのですが、まさか「そこ」へ繋がる伏線だったとは!
「自分に必要な経験」って!!
なんて素晴らしい回収なの!!
魚住のかつら剥きのシーンがなかったのは残念でしたが、映画のストーリー上、魚住が出るのはおかしいか。
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入場者特典は、安西先生のタプタプステッカー
わたし的には大満足の映画でした。
安西先生の頭を抱えるシーンや、桜木の背中の異変に気付かないふりをしたことを詫びるシーン。
かつての教え子、亡くなった谷沢を重ねているのかなぁなんて、切ない想像も膨らむ。
この映画のおかげで、もう一度映画や原作を読んで細かな伏線に気付きたいと思いましたし、改めて一つ一つのシーンや登場人物の人物像に触れたいと思い、更に「スラムダンク」のファンになることができました。
付き合ってくれた息子もありがとう!
5歳児が2時間強で発した言葉は3つ。
「ねぇ、死んだ?」
「右と左のチーム、どっちが勝つか教えて」
「今から結果発表?」
2時間休まずにポップコーンを食べていたようなので、それがなければ持ったか分かりませんが、映画以降、バスケットゴールのある近くの小学校へせっせと通い、シュート練習をしている息子。
小学校高学年ぐらいになって、息子に原作を読ませるのが楽しみです!
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