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「バケットリスト(やりたいことリスト)」を「タイムバケット」にバージョンアップさせたのを機に、改めて、洋画『最高の人生の見つけ方』を観なおしてみました。
観る年齢やその時の状況によって、感じ方も変わります。
それが映画や本のいいところ。
やはり、以前観た時とは視点が変わっていました。
残された時間が分かった時に、人はなにを願う?
ジャック・ニコルソン
モーガン・フリーマン
さすがに知っています。
洋画は大好きですが、人物や名前を一致させるのに労力を使うため、2回目でようやく伏線に気付けたりします。
2度視聴は必須です。
こちらは2007年のアメリカ映画。
突然の余命宣告を受けた大金持ちの実業家と、同じく余命宣告を受けた実直な自動車修理工の2人が、訳あって病院で同室になることから始まるこの物語。
裕福ではないながらも、家族に恵まれ見舞いが途切れないカーター。
大金持ちで不自由はないが、見舞う家族はおらず、お金で雇った秘書のみが職務をこなすように病室に通ってくるだけのエドワード。
2人の状況は全く異なるわけですが、余命わずかという同じ境遇だからこそ分かり合える時間を過ごすなかで、心を通わせ、死ぬまでにやりたいことリストを2人で叶えていく映画です。
この映画には、
「THE BUCKET LIST」というサブタイトルがつけられています。
映画内では、棺おけリストと訳されていました。
2人のバケットリストの内容は大きく異なります。
モーガン・フリーマン演じるカーターは、
・見知らぬ人に親切にする
といったような精神性に重きを置いた願いを書いていたのに対し、
ジャック・ニコルソン演じるエドワードは、
・豪遊する
といった感じの物質的な願いを書いていたのが印象的。
一緒に夢を叶えていくなかで、お互いの異なる生き方や考え方に影響を受けていくんですよね。
単にお金で派手に遊んでいるだけに思える願いにも、人生を悔いなく終えるために感情を思う存分満喫し、一つずつこの世にさよならを告げていく2人の心がにじみ出ているような。
世間や家族の声を一旦全てリセットして、子どもの頃のようにやりたいことをやりたいだけ楽しむ姿は、とても感銘をうけました。
残された時間を知りたいですか?
映画の中にある、
1000人に
「自分が死ぬ日を知りたいか?」
という質問。
96%がノーだそうです。
わたしもノーだなぁ。
来週、とか言われたらもうそれだけで卒倒してしまうし、40年後と言われたら、まだまだ時間あるななんて、また時間を無駄にしてしまいそうで。
人生終わりのタイミングで運命の出会いをしたこの2人は、お互いが命のカウントダウンに恐怖を感じるさまを見て、無言ながらも励まし合い寄り添い合っていたんだろうなと思います。
人を信用しない偏屈もののエドワードが、どんどん人間らしくなっていく様子がとてもステキでした。
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洋画ならではのおしゃれな会話は楽しい
それにしても、モーガン・フリーマンって何て足が長いの。
うちの父と近所のおじさんが鹿児島弁丸出しでこんなことやってたら、映像が別物になります。
洋画ならではのウィットに富んだ会話を楽しみつつ、辛い中にもクスッと笑えるシーンが多いところもこの映画の魅力。
秘書がエドワードに真顔で伝えた、「(自分なら)全財産を秘書に残します」に爆!!
←きっとエドワードは皮肉を言いつつ、相当額を残した気がする!!
「泣くほど笑う」という願いを叶えた、コピ・ルアクにまつわるシーンは秀逸。
わたしも泣くほど笑いながら、2人の演技に感動しまくりました。
博識なカーターは、最初からネコのふんのこと知っていたんですよね。
含んだ笑いからの、満を持しての爆笑シーンはもう本当に最高です。
人生に喜びを見つけられたか。他社に幸せを与えたか
死んだあと、最後の審判で
「人生に喜びを見つけられたか」
「他者に幸せを与えたか」
というような質問をされるそう。
それで天国に行くか、地獄に行くかが決まるとか。
とても奥が深い言葉ですね。
まだまだ若輩者のわたしでも、本当の人生の喜びはなに?自分の役割は?など、少しずつ考えつつあります。
もう自分の好きなことは思いきりやってきた。
まだまだやりたいことはあるけれど、自分だけのために楽しんだり、時間やお金を使ったりするのにはもう飽きた。
人のために生きてみたくなる感覚。
まさに今子育てもそうなのですが、そういった意識も湧いてきました。
カーターの「子どもが独立してからポッカリと穴があいた」というセリフがあります。
本当にそうですね。
時間も、お金も、生活も、騒音も、行く場所も、全てが変わるんでしょうね。
想像したら泣けてきました。
子どもに依存してはならぬ。
子どもが巣立った時に備えて、自分の生き方を考えておかなければ。
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40代になった今、映画を観て感じたこと
以前のわたしより少し歳を重ねた今。
間違いなくストーリーに対して感じる視点が変わっていました。
子育てだったり家族だったり友情だったり。
いろいろなことを考えさせられ、バケットリストの意義も改めて感じることができました。
その時その時で感じることは変わっていきますが、自分の心に正直に、人生を有意義に過ごそう。
今回一番視点が変わっていたことは、エベレストを登る秘書がゴーグルを外した最後のシーン。
めっちゃイケメン!!
年月とともに、タイプも変わっていた。
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